日本国有鉄道 wikipedia|無料辞書
日本国有鉄道(にっぽんこくゆうてつどう、
英称:
Japanese National Railways、略称: JNR)は、日本国有鉄道法に基づき
日本の
国有鉄道を運営していた事業体である。経営形態は
政府が100%出資する
公共企業体(
公社)。略称は、
国鉄(こくてつ)。
鉄道事業の経営形態を示す広義の国有鉄道については国鉄を参照のこと。
◆ 概要
日本国有鉄道は、国営事業として
運輸省鉄道総局が行っていた日本の国有鉄道事業を行政官庁から引き継ぎ、国有鉄道を
独立採算制で経営することを目的に1949年6月1日に発足した国の公共企業体である。分割民営化直前の1987年3月31日時点で
新幹線と
在来線併せて総延長19,639kmの
鉄道路線を持ち、30局の
鉄道管理局と総局で運営した。このほか鉄道に関連する
船舶事業(航路延長132km)、
自動車(バス)事業(路線延長11,739km)などを行っていた。
最高責任者である「」は
内閣が任命し、任期は4年。次席の「副総裁」は
運輸大臣の
認可を受けて総裁が任命し、任期は4年。さらに技術面で総裁を補佐する「技師長」が置かれた。このほかの役員として任期3年の理事(11人以上17人以下)を置き、このうち国鉄在職の理事を「常務理事」と呼んだ。一般企業の役員会に相当する「理事会」で国鉄内部の重要事項を決めた。
資本金は約89億円。このうち49億円は公共企業体移行時に国有鉄道継承資産総額から国有鉄道事業特別会計の負債を差し引いた残額で、40億円は政府が対日援助見返り資金から出資したものだった。公共企業体化後は政府から追加出資が行われなかったため、設備投資は日本国有鉄道の自己資金と借入金でまかなった。
職員数は1980年代までおおむね40万人台で推移したが、合理化により大幅に削減され民営化直前の
1986年には27万7000人にまで減少。このうち20万1000人が
JRグループの各新会社に移行した。
◆ 組織
(特記ある場合を除いて1987年当時)
◇ 本社
理事会の決定に基づいて各地の総局・鉄道管理局を総括的に管理した。本社部局として14局3部5室を置き、ほかに
公安本部、総合人事委員会、監査委員会事務局を置いた。また付属機関として
鉄道技術研究所、
中央鉄道学園、在外事務所(
ニューヨーク、
パリ)など9機関を置いた。1985年3月20日の組織改正で、本社部局の新幹線建設局が建設局に、工作局が車両局に、付属機関の車両設計事務所が車両局(設計課)にそれぞれ統合された。